認知症先端医療推進センター
大分県由布市挾間町医大ヶ丘1丁目1番地
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認知症予防

 高齢化社会に伴い認知症は増加の一途をたどっており、社会的な問題になっている。認知症は個人の生活の質(QOL)への重大な影響、介護者の精神的及び肉体的負荷のみならず、社会へ及ぼす影響も非常に大きい疾患であり、認知症の克服は全世界的な課題である。これまでにアルツハイマー病の治療薬が数種開発され臨床使用が可能となっているが、症状の進行を一時的に抑制するのみで、根本的治療法は未だに存在しない。従って、認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けるためには、認知症の予防及び早期発見・早期治療が大切である。

 近年、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙などの血管危険因子が認知症の発症に関与し、さらに、定期的な運動(有酸素運動)、余暇活動、社会的参加、食習慣(魚の摂取、野菜・果物の摂取、ワインの摂取)などが発症の防御因子となることが明らかになってきた。これにより、血管危険因子の予防、運動、積極的な対人交流などによる認知症予防が注目されている。また、バリデーション療法、回想法・音楽療法、運動療法などの非薬物療法は、学術的な有効性は証明されていないものの認知症の治療で重要な役割を果たしている。

 多くの高齢者が認知症予防に対して関心を持ち、発症前から自立的に脳を活性化させる生活習慣を実践するために、楽しく、長期に継続できるようなプログラムの作成が必須である。

 

詳しくは、認知症予防(PDF)をご覧ください。