大分大学心臓血管外科HPを訪ねていただきありがとうございます。当科は平成7年に旧第二外科学教室より分離する形で誕生しました。大学病院は診療以外に研究・教育という市中病院にはない責務を負っています。しかしながら外科學ことにわたくしども心臓血管外科においてはなんといっても診療すなわち手術の質・量を充実させることが最優先であると考えています。患者様は自分の身体に全力投球してくれる医師を求めていらっしゃるのです。心臓血管外科は比較的あたらしい分野でこの20年間に急速に発展してきました。かつて心臓手術はまさに命がけだったわけですが、いまや多くの手術がうまくいって当たり前、治って当たり前だといえます。私たちの基本はまずそういった多くの必ず治るべき患者様を確実に安全に治療することです。その上で他施設では治療できない患者様を新しい治療法、充実した周術期管理でお治しすることが大学病院である私どもの使命と考えています。心臓血管患者様も高齢化がすすんできました。全身状態が不良な方にも大きな手術を積極的に受けていただき周到な術後管理で乗り切っていただいておりますが、治療方法自体を御身体に負担のかからないものにすることでより高齢者の方にも治療を受けていただく機会が増えてきております。人工心肺を用いない冠動脈バイパス術や大動脈瘤に対するステントグラフト治療(血管内治療)などがそれにあたります。以上のような患者様のための治療を実践するなかで行われる臨床研究はもちろん盛んでその成果はまたすぐに患者様に享受していただいております。当大学で開発した小型人工ポンプなどがその1例です。一方、基礎研究も逆に臨床の片手間にできるものではありません。臨床を一旦離れた専任の教室員が電気生理学教室とタイアップした形で世界レベルのテーマで行っています。“Case load is essential to maintain quality of operation.”(多くの患者さんを治療することが手術成績の維持には不可欠である。)はまぎれもない事実です。
わたくしどもはすべての緊急に対応し、お蔭様で県内外から患者さまにお越しいただき、治療成績向上のため日夜奮闘しております。将来心臓血管外科医を志す若い先生方もこの忙しさの中だからこそ多くのことを学んでいただけていると自負しております。          

主任教授  宮本伸二