第23回日本老年麻酔学会 本文へジャンプ
御挨拶


野口 隆之
  大分大学 医学部 麻酔科学講座 教授

平成2325日、6日に別府湾ロイヤルホテルで第23回日本老年麻酔学会学術集会を開催いたします。 これからの日本は本格的な少子高齢化、人口減少時代を迎えてまいりますが、1990年代から注目を浴びている加齢医学は専門領域を超えた広範な医学の分野で、加齢とホルモン、免疫、酸化ストレス、遺伝子発現などの基礎医学から臨床医学、予防医学までを含むほぼ全ての医学分野に関係しており、われわれ麻酔科医も高齢者の周術期管理に何を提供することが麻酔科学の社会貢献になるのか考えてゆく必要があります。  

本学会は小規模な学会ながら20回以上継続しており、今後の活動の内容次第で加速する高齢化社会で重要な役割を果たすことができる学会になると考えています。

今回、特別講演を同志社大学生命科医科学部 アンチエイジングリサーチセンター米井嘉一教授に“麻酔科医の立場から見たアンチエイジングへの取り組み”というテーマでお願いいたしましたので、われわれ麻酔科医も加齢医学の分野でどのような活動ができるのか皆様と一緒に考えてみたいと思っております。

 今回の学会を通じまして、私を含めた大分大学麻酔科学教室が日本全国の老年麻酔学会員の皆様とお話しする機会を得て、よい刺激を受けることができ、皆様と共に日本の老年麻酔の発展に貢献できるよう精進してゆきたいと考えております。

            平成22125