PHTLSとは

 PHTLS (Pre-hospital Trauma Life Support)は,多発外傷への対応のため批判的思考(critical thinking)を促進し,最新のエビデンスに基づいた治療訓練を行うために,病院での外傷初療のATLSを作成した米国外科学会と共同で開発された世界で最初の病院前外傷教育コースです。

 PHTLSの使命は,包括的な教育をとおして病院前治療を提供するすべてのプロバイダーによる優れた外傷患者管理を推進し,地域における外傷ケアの質の向上と防ぎうる外傷死を減少させる事です。

PHTLSコースの特徴

 1)クリティカル・シンキングの強調

 PHTLSコースは,良質な治療を行う基礎として,批判的思考(critical thinking)を推進しています。それは,知識と重要な原則の良質な基盤を持った救急隊員は,傷病者ケアにおいて理由のある決定をなしうるという信念に基づいている。

 2)最新の外傷診療知見に基づくアップデート

 ATLSガイドラインの改定や,PHTLS関係者からのフィードバックに基づき,継続的にアップデートされている。

PHTLSプロバイダーコースの内容

  • PHTLSプロバイダーコースは,救急隊員,看護師,医師などを対象とする約16時間の2日間コースです。初級レベル(Basic),高度レベル(Advanced)あるいは混合のレベルで提供されています。
  • 講義およびそれに引き続くスキル・ステーションで構成されています。

PHTLSテキスト

PHTLS_text