 |
 |
 |
| |
 |
鼻のアレルギーの治療には薬による治療と減感作療法(免疫療法)と手術治療があります。薬物治療や減感作療法といった保存的治療が原則で、今は薬も眠気が少ないとか、服用は1日1回でよいとかでコンプライアンス(医師が処方した通りに患者が薬を服用する)が良くなっています。効き目も従来と変わらず、点鼻薬も成績が良いようです。
しかし、中にはそれではコントロールできない重症、難治の人がいます。そういう人に対して、次のステップとして行われるのが手術治療です。薬をうまく飲めない人、働いていて減感作療法のための通院が無理な人、だらだらと薬を続けるより短期決戦でいきたいという人、鼻粘膜の浮腫性変化が高度で非可逆的な人なども適応になります。
子どもも適応となりますが、日帰り手術で局所麻酔が可能な子どもとなると、鼻の処置を安全に行わせてくれる年齢は小学生はちょっと無理で、中学生以上となるでしょう。
手術にはいろいろな方法がありますが、我々が行っているのは下鼻甲介と呼ばれる、鼻のもっとも腫れる粘膜の表面を内視鏡下で、レーザーあるいはアルゴンプラズマ凝固装置で焼く方法です。焼くと組織が瘢痕組織に変わり、これで反応する粘膜がなくなり、腫れようとしても固い瘢痕組織だから腫れることがなくなります。反応の場がなくなるとともに、粘膜の腫脹が減るわけです。
「アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが三大症状で、手術治療が最も著効するのはそのうちの鼻詰まりです。逆にいえば、薬による治療の反応が一番乏しいのが鼻詰まりで、手術治療は鼻詰まりが一番得意ということになります。レーザーで焼く場合、手術が片方の鼻で10〜15分かかります。アルゴンプラズマ凝固装置を使うと、片方2分で済み、効果はレーザーと同等です。レーザーもアルゴンも鼻をやけどさせるわけで、治療直後には腫れ上がりますが、腫れる期間がアルゴンの方が短いようです。日帰り、患者の負担などを考えるとアルゴンの方が有利な条件がそろっていることから、我々はアルゴンを積極的に使っています。 |
| |
|
|
 |
 |
 |
|