新型肺炎問題、中国政府がWHOに国内最新状況を提供

【北京=竹腰雅彦】新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)問題で、中国政府
は5日までに、世界保健機関(WHO)に対し、新たな患者や死亡者など国内の最新
状況の提供を始めた。張文康・衛生相が3日の記者会見で約束していた措置。

WHOによると、今月1、2日の2日間で中国の患者は30人増の1220人(うち約8割
が治癒または退院)、死者は3人増の49人となった。

WHOによる広東省への渡航自粛勧告に対し、中国側は、「感染拡大は押さえ込んだ。
仕事や旅行で中国を訪れても安全だ」(張衛生相)などと撤回を求めているが、数字で
見る限り、感染は拡大している。

(2003/4/5/18:18 読売新聞)