アジアの成長見通し、新型肺炎が引き下げる。

 【シンガポール=深沢淳一】新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響を
受け、アジアで域内の成長見通しを下方修正する動きが相次いでいる。

観光やビジネス客の渡航中止が続出している香港の今年の成長について、米証券大
手ゴールドマン・サックスが3・0%から1・7%に、米メリルリンチ証券も4・6%から4%
に引き下げた。

米投資銀行モルガン・スタンレーはシンガポールの成長率を2・9%から2・1%に下げ
たほか、日本を除くアジア全体も5・1%から4・5%に鈍化するとした。

(2003/4/4/20:32 読売新聞)