新型肺炎で伊勢市や名張市にも香港から編入希望

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が流行している香港から一時帰国中
の小学3年の女児の母親が、三重県伊勢市教委に地元の小学校への転入届を出した
ほか、別の小学生2人が、同県名張市内の小学校への転入を希望していることが、
8日までにわかった。

このうち、伊勢市教委は同日までに女児の受け入れを決め、この女児は同日から通
学を始めた。

同市教委などによると、女児は先月18日に帰国しており、同市教委では「潜伏期
間が過ぎても症状が見られないので、問題ない」として受け入れを決めた。

一方、名張市の児童2人は3日に帰国し、保護者は潜伏期間とされる10日間を過
ぎる14日からの転入を希望している。このため、同市教委では11日に学校医ら
も交えて、対応を検討する。

三重県内では、長島町でも同様の転入要請があり、一時、同町教委が「感染してい
ないことが確認されていないと、受け入れは困難」としていたが、同県教委が7日
に「無条件での受け入れ」を、県内各教委に通達していた。

(2003/4/8/20:09 読売新聞WEB版)