新型肺炎対応、厚労省に対策本部

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)患者が国内で発生した場合に備え、
厚生労働省は8日、坂口厚労相を本部長とするSARS対策本部を設置した。

感染症対策で同省に対策本部が設置されるのは、1996年の旧厚生省O157対策本部以来。

この日、関係課長らを集めて開いた同本部幹事会で、▽香港便などが乗り入れて
いる国内空港の検疫所医師を増員する▽感染症指定医療機関の医療用マスク
「N95」の在庫を確認し、今後の安定確保を図る――ことなどを決めた。



厚生労働省に8日、新たにSARS患者の「疑い例」3人、「可能性例」1人
の報告があった。いずれも書状は悪化しておらず、感染の可能性は低いとみら
れる。同日までの報告累計(報告取り下げの1人除く)は、疑い例24人、可
能性例9人の計33人。

(2003/4/8/20:38 読売新聞WEB版)