新型肺炎の集団感染、隣接の集合住宅街でも…香港

【香港=関泰晴】香港政府は8日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)
の集団感染が出ている九竜地区のマンション街の隣に位置する集合住宅街で、新た
に30人の感染者が出ていることを明らかにした。感染者の半数は、集団感染のマ
ンション街に出入りしていた住民という。

新たな集団感染が確認されたのは公共住宅の7棟の建物。SARS対策を話し合う
住民集会で多くの感染者のいることが分かった。集団感染が隣に飛び火した形だが、
隔離措置は取られておらず、建物の消毒作業が行われている。

香港の8日現在の感染者は前日比45人増の928人。新たに2人が亡くなり、
死者は25人に達した。

(2003/4/9/01:02 読売新聞WEB版)