新型肺炎感染にゴキブリ媒介の疑いと香港政府

【香港=関泰晴】香港・九竜地区のマンション街で250人あまりの新型肺炎
(重症急性呼吸器症候群=SARS)の集団感染が発生した問題で、香港政府
の衛生当局幹部は8日、「ゴキブリを媒介して感染が拡大した疑いがある」と
する見方を示した。
これまでの衛生当局の調査によると、SARSのウイルスはマンションの配水
管を通じて拡散していた可能性が高く、下水道に生息するゴキブリがウイルス
の付着した汚物の「運び役」として媒介している疑いが出ているという。衛生
当局は、マンション街でゴキブリやネズミを採取して調査を進めている。

(2003/4/9/01:03 読売新聞WEB版)