新型肺炎、死者150人に迫る

世界保健機関(WHO)に報告された新型肺炎(重症急性呼吸器
症候群=SARS)の患者数が14日、初めて3000人を超えた。
死者はこの2日間で25人も増えており、144人となった。

WHOの同日午後4時(日本時間同11時)現在のまとめによると、
患者数は2日前の集計より209人増え、23か国・地域で
計3169人となっている。このうち中国本土が1418人、
香港が1190人で大半を占めている。
死者も100人以上が、両地域で発生している。

死者は、100人に達した今月7日から、わずか1週間で150人に
迫ったことになる。

また、WHOは「中国政府が、感染拡大が指摘されている
人民解放軍の病院へのWHO調査団の立ち入りを認めない」
と中国側の対応を改めて批判した。

(2003/4/15/11:42 読売新聞WEB版)