香港で新型肺炎の死者61人に、ウイルス変異の可能性

【香港=関泰晴】香港政府は16日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候
群=SARS)の死者が前日比5人増の61人、感染者が前日比36
人増の1268人に達した、と発表した。

1日あたりの死者数は、今月13日以降は5人以上の状態が続いている。

一方、香港大の研究チームは16日、これまでに321人の住民の集団
感染が出ている九竜地区のマンション街「アモイ・ガーデン」(19棟)
の患者の中に従来の治療法で効果が見られないケースが出ていると
指摘して、「ウイルスが変異している可能性がある」とする見方を示した。

(2003/4/16/20:24 読売新聞WEB版)