GWの国際線予約、SARSや戦争の影響で前年比63%

国内航空各社は18日、ゴールデンウイーク期間(25日〜5月5日)中の
予約状況を発表した。新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)やイラク
戦争などの影響で国際線の旅客数は計約16万9600人にとどまり、
91年の湾岸戦争時並みとなった。前年比は63.9%で、01年の
米国同時多発テロ後を上回る過去最大の落ち込みとなった。

イラク戦争の沈静化を受け、米大陸方面への便では回復の兆しもみられるが、
香港・中国方面の予約率が20〜30%台と低迷。各社は「曜日配列が
悪い年は、中国や東南アジアなど近場に人気が集中するはずなのに、
SARSの影響は痛い」と頭を抱える。

国内線も曜日配列の悪さや景気低迷が響き、前年比96.5%の計約
265万9800人。5月3日から始まる3連休に混雑が集中している。

(2003/04/18/19:39 朝日新聞WEB版)