新型肺炎、1日で過去最多の12人死亡…香港政府発表

【香港=関泰晴】香港政府は19日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=
SARS)で1日あたりとしては過去最高の12人が死亡し、累計死者数が
81人に達した、と発表した。香港の死者数は、中国が公表している65人
を超え、現時点でSARSの感染が報告されている国・地域の中で最も多い。
感染者は前日比31人増の1358人となった。

死者12人の年齢は、37―87歳で、うち7人が、他の慢性疾患を抱えていた。

治療に当たる香港の総合病院の医師は19日の記者会見で、「これまでの
死者のうち68%は、心臓病や糖尿病など他の慢性疾患を抱えていた。また、
高齢者の死亡率が高い。発症後7日以上を経過して入院した場合は死亡率が
上がる」との分析結果を示した。

(2003/4/19/23:05 読売新聞WEB版)