北京滞在中の日本人に新型肺炎感染の疑い

福田官房長官は21日午前の記者会見で、中国を中心に各地で
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染者が増加
していることに関連し、「1人疑いのある人がいるということで、
現在中国で関係当局に問い合わせている」と述べ、北京に滞在
中の日本人が感染した疑いがあることを明らかにした。

ただ、福田長官によると「『疑い例』という段階で、発症して
いないし、中国の感染者数にも勘定されていない」という。

また、福田長官は、中国政府が発表したSARS感染者数が
大きく変動していることについて、「国際的な基準というものに
ついて中国政府も慎重に取り扱った方がいいと思う」と述べ、
中国側の対応に問題があるとの認識を示した。

(2003/4/21/12:41 読売新聞WEB版)