新型肺炎対策、北京発の航空客検疫強化…厚労省指示

中国・北京市の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)感染者が
急増したことを受け、厚生労働省は21日、同市を出発して日本に到着する
航空機の乗客に対する検疫を強化するよう、空港の検疫所などに指示した。

乗客全員に発熱やせきなどの有無について機内で質問票に記入してもらい、
到着した後、検疫所に提出させる。感染を疑わせる症状がある場合には、
検疫所の医師が診察する。

同様の措置は、香港と中国・広東省から到着する航空旅客に対して、
既に実施している。

中国は20日、同市の感染者が、WHOに報告した37人を大きく
上回る346人に達したと発表した。

(2003/4/21/16:21 読売新聞WEB版)