新型肺炎が突然変異?香港のマンションは高率で重症化

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の集団感染が確認
されている香港・九竜地区のマンション街「アモイ・ガーデン」
の患者は、他地域より2倍も重症化する割合が高いことが世界
保健機関(WHO)の調べでわかった。WHOは、原因のSARS
ウイルスが毒性の強いものに突然変異した可能性もあると見て
調べている。同マンションでは患者全体の約2割が重い呼吸器
障害になり、通常は2―7%にしか見られない下痢症状が約65%
の患者から見られたという。

国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長は
「別の病原体に感染した可能性も考えられる。
現在、調査を進めているところだ」としている。

(2003/4/22/01:23 読売新聞WEB版)