JALが5月の減便申請、新型肺炎で旅客減止まらず

日本航空システムは22日、5月1日から31日まで、現在週2便の
関西国際空港―中国・広州線と、週7便の福岡―香港線を運休する
ことを含む減便・運休計画を国土交通省に申請した。

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響が広がり、
旅客需要の減少が止まらないためだ。

減便は成田―香港線を1日2便から1便に減便するほか、
成田―広州線を週4便から週3便に減らす。福岡―上海線、
名古屋―グアム線も5月第2週から週7便を週3便に減らす。
この結果、5月の供給可能座席数は当初計画比で約20%
減少することになった。

同社はイラク戦争などの影響で、2003年度上半期(4―9月)の
当初計画に対する減収額が600―700億に達すると見込んでいるが、
SARSによる需要減少がさらに続けば、一層の減収につながる懸念も出てきた。

(2003/4/22/20:04 読売新聞WEB版)