中国の新型肺炎死者、百人突破

【北京=東一真】中国衛生省は23日、中国本土の新型肺炎(重症
急性呼吸器症候群=SARS)感染者の最新統計(22日午後8時
現在)を発表した。

感染者は前日発表より147人多い2305人、死者は前日比9人
増の106人となり、中国本土での死者が100人を越えた。感染
者は特に北京市で急増しており、前日発表より105人増の693
人となった。

こうした事態を受け、北京日本人学校は万一の学校内感染を未然に
防ぐため、24日から5月9日まで臨時休校とすることを決めた。
同校は小学部、中学部合わせて460人が在籍しているが、102
人がすでに一時帰国しており、通常の授業を行うのも難しくなって
きている。

北京市では一般の小中学校でも24日から5月7日まで臨時休校に
することを決めている。

一方、上海市は23日、同市で開催中の「上海モーターショー」を
予定より3日短縮して24日に閉幕することを決めた。政府発表に
よると上海市での感染者は2人だけだが、人が集まるモーターショー
での集団感染を防ぐために大事を取ったと見られる。

(2003/4/23/19:46 読売新聞WEB版)