肺炎患者、瞬時に発見 成田空港に「体温カメラ」

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に感染した疑いのある旅客
を見分けるため、厚生労働省は23日、成田空港の検疫ブース前に体温を
瞬時に計測できるモニターカメラを設置した。24日から試験運用を始め、
効果があれば、成田を始め、他の国際空港への本格導入を検討する。

世界保健機関(WHO)は、感染の疑いがある基準の1つに「38度以上の
急な発熱」をあげている。カメラの前を通った人の体温が38度以上ある場合、
モニター画面で顔が赤く表示される仕組み。主に中国方面からの旅客が
入る検疫ブース前の2か所に看板を掲げて周知した上で設置。約2週間
行う試験運用では、歩いている旅客の体温を正確に計測できるかなど、
性能をチェック。38度以上の旅客を確認した場合、検疫所の医師が診察する。

(2003/4/24/01:14 読売新聞WEB版)