台湾でも新型肺炎集団感染、新たに病院関係者7人

【台北=若山樹一郎】台湾の衛生署(衛生省)は23日、台北市内の市立
総合病院「和平病院」で、医師や看護師ら病院関係者7人が新型肺炎(重症
急性呼吸器症候群=SARS)に集団感染した疑いが強いと発表した。

同病院にはSARS患者1人が入院しており、院内感染したものとみられる。
台湾で集団感染が報告されたのは初めて。

台北郊外の台北国際空港では23日朝から、出発客の体温測定を始めた。
同空港では10日から到着客の体温を測定しているが、台湾内の感染者が増加
していることから、域外への拡散を防ぐために出発客にも実施することにした。

台湾の感染者数は23日夕現在、38人。

(2003/4/24/01:46 読売新聞WEB版)