SARS議題、ASEAN首脳会議に中国首相が参加

【北京=浜本良一】中国外務省は24日、新型肺炎(重症急性呼吸器
症候群=SARS)問題を話し合うため29日にバンコクで開催され
る東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に、温家宝・中国首相
が参加すると発表した。

SARS発生源と見られる中国の初動対応の不手際に国際社会の批判
が集まる中、温首相は同会議で、関係諸国と緊密に協力しながらSA
RS対策に全力を挙げる立場を強調すると見られる。

温首相にとって、今回の首脳会議出席は、3月に首相に就任して以来、
初の外遊となる。

劉建超・外務省報道副局長は24日の定例会見で、「中国は会議を重視
している。ASEAN諸国と交流を強め、共に努力してSARSの脅威
を防止、排除して行きたい」と語った。

(2003/4/24/19:08 読売新聞WEB版)