新型肺炎、全世界の死者300人突破

【北京=竹腰雅彦】感染拡大が続く新型肺炎(重症急性呼吸器
症候群=SARS)による死亡者は27日、中国本土で9人
(計131人)、香港で12人(計133人)が新たに確認された。

台湾でも初の死者が確認され、世界保健機関(WHO)の日本時
間27日未明までの統計(死者293人、感染者4836人)と
合わせると、全世界のSARSによる死亡者は300人を突破、
感染者数も5000人を上回った。

中国衛生省と香港政府の27日の発表によると、SARSの感染
者数は中国本土が前日比161人増の2914人、香港が同16
人増の1543人となった。

このほか、中国本土で感染が疑われる人は計1921人おり、
うち感染者の強制隔離が行われている北京市は1191人。同市
では26―27日にかけ、新たに162人の感染疑い例が報告さ
れている。

(2003/4/27/21:30 読売新聞WEB版)