新型肺炎で北京の日本人留学生に“帰国勧告"

【北京=竹腰雅彦】北京での新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=S
ARS)拡大を受け、在北京日本大使館は28日付で、北京在住の
日本人留学生約3000人に対し、事実上の帰国勧告を出した。

現在、北京の一部大学では学生に対し禁足令が出され、校外への外
出には特別な許可が必要。大使館では、こうした措置の期間が不透
明なうえ、今後さらに厳しい制限が課される可能性もあるとして、
留学生に限定して帰国を促すことにした。関係者によると、28日
現在で、北京の日本人留学生の1、2割がすでに帰国し、約400
人が一時帰国のための再入国ビザを申請中。勧告が出されたことで、
さらに帰国者は増えるものと見られる。

(2003/4/29/14:14 読売新聞WEB版)