韓国で初の新型肺炎患者か、北京から帰国の男性

【ソウル=白川義和】韓国の国立保健院は29日、北京から28日
に帰国した40代の韓国人男性が新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=S
ARS)に感染している疑いが強まり、「可能性例」の患者として世界
保健機関(WHO)に報告すると発表した。

韓国で「可能性例」の患者が出たのは初めて。

男性は約2か月間、語学研修で中国に滞在。高熱や呼吸器障害、肺炎の
症状が出て、隔離されている。ただ、保健院は「細菌性肺炎の可能性も
排除できない」として、精密検査を続けるとしている。

◆ニュージーランドでも初の感染者◆

【シドニー=平井道子】ニュージーランド保健省は29日、新型肺炎(重
症急性呼吸器症候群=SARS)で、同国初の感染者が出たと発表した。

この患者は、中国旅行から帰国した女性。地元報道によると、女性は肺炎
の症状を自覚した後、主治医の指示で病院に入院し、隔離措置を受けてい
たが、現在では回復し、今週退院。現在は自宅で、事実上の隔離措置を受
けているという。

(2003/4/29/20:38 読売新聞WEB版)