公共施設を新型肺炎隔離施設に転用、住民が暴動…中国

【香港=関泰晴】6日付の香港各紙によると、中国の浙江省玉環
県で今月3日、地元当局が、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=
SARS)対策として、郊外の公共施設を臨時の隔離施設にしよ
うとしたところ、これに抗議する住民300人以上が地元政府庁
舎を取り囲んだ。このうちの40人あまりの住民が庁舎の建物に
押し入り、3人の職員を殴るなどして大けがを負わせたという。

また、河南省林州市では先月27日、隔離施設に転用予定の医療
施設が地元住民に襲われた。襲撃に関係した住民13人が警察当
局に拘束された。この事件では、事態悪化を招いたとして、同市
衛生局長などが更迭されたという。

(2003/5/7/01:06 読売新聞WEB版)