60歳以上の致死率43% 新型肺炎で患者調査

新型肺炎(SARS)の致死率は60歳未満だと13・2%、60
歳以上では同43・3%に上るとの研究結果を英ロンドン大などの
グループがまとめ7日、英医学誌ランセット電子版に発表した。

世界保健機関(WHO)の集計では、全体の致死率は現在7%程度
だが、今後上昇する可能性があることを示した。香港で4月28日
までに報告された1425人の患者について調べた。

調査結果によると、感染から発症までの潜伏期間は平均6.4日と
推定され、発症から入院までは3−5日で、流行初期は入院は遅かった。

現在入院している人の今後の病状の推移などを考慮すると、致死率
は60歳未満だと最大で13.2%、60歳以上では同43.3%
に上る。別の計算方法では、それぞれ6.8%と55.0%。入院
から死亡までは、平均で35.9日。回復する場合は同23.5日
で退院した。(共同通信)

[5月7日12時11分更新]

社会ニュース - 5月7日(水)12時11分