北京の隔離病院、スタッフ80人が新型肺炎の院内感染

【北京=竹腰雅彦】新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SAR
S)の感染者が出たため隔離された北京市の北京大学人民病院
で、少なくとも80人の医療スタッフがSARSに院内感染し
ていたことが、7日までに分かった。ニュース専門誌「新聞週
間」最新号が伝えた。

同病院では、4月21日までに医療スタッフ55人が倒れ、2
3日にはその数が80人に達したという。翌24日に病院全体
が封鎖された。

北京市の6日の発表では、同市の感染者1897人のうち医療
関係者は335人を占める。危険と隣り合わせの医療現場では、
不満が高まっているとされる。

同誌によると、同市内の北京中西医結合病院では、SARS患
者の収容病院に指定された後、正規の医師らスタッフ531人
のうち、16―17人が辞表を提出したという。

(2003/5/7/22:16 読売新聞WEB版)