新型肺炎、WHOがフィリピンを中度感染地域に指定

【ジュネーブ=大内佐紀】世界保健機関(WHO)は7日、
新型肺炎SARSの感染度合いについて、フィリピンを
「中度」地域に新たに指定した。

これにより、「重度」が中国の北京、広東省、山西省と香港、
「中度」がフィリピンのほかカナダ・トロント、シンガポール、
台湾、「軽度」がモンゴル・ウランバートルとなる。中国・内
モンゴル自治区と天津は、感染規模などが「不明」とされた。

WHOによると、「軽度」認定は、流行地から来たSARS
患者に直接接触した人が2次感染した地域。「中度」はさら
に3次、4次と感染が広がっているが、感染ルートが特定でき
ている地域。「重度」はそれ以上に感染が広がっている地域だ。

(2003/5/8/11:25 読売新聞WEB版)