新型肺炎、ウイルス検査陽性なら「可能性例」に変更

厚生労働省の新型肺炎(SARS)対策専門委員会は8日、
肺炎症状が出た場合に限定されていた「可能性例」患者の定
義を従来より広範な内容に変更し、軽症の「疑い例」患者で
も、ウイルス検査が陽性となった場合は、可能性例として取
り扱うことを決めた。

原則、すべての患者について検査が行われ、発症の3週間後
をめどに、症状がなくなった人の再検査も実施する。

今回の措置は、世界保健機関(WHO)の患者定義の変更を
受けたもの。可能性例は、2次感染を広げる恐れがあるとし
て、入院勧告など法的な強制措置が取れる。疑い例は、任意
の自宅待機にとどまる。

(2003/5/8/14:25 読売新聞WEB版)