新型肺炎長期化なら成長率鈍化…アジア開発銀が見通し

【シンガポール=深沢淳一】アジア開発銀行(ADB)は、ア
ジア地域で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感
染拡大が7―9月期まで長引いた場合、域内の今年の成長見通
しは、日本を除く東アジアが現時点予測の5・6%から4・7
%に、東南アジアは4・0%から2・5%に鈍化するとの予想
を発表した。

アジア全体の経済的な損害額は284億ドル(約3兆3230
億円)に上るとしている。

国・地域別では、中国が現時点予測の7・3%から7・0%に、
香港は2・0%からマイナス1・4%に落ち込むと見ている。

(2003/5/10/21:36 読売新聞WEB版)