上海で日本人男性、新型肺炎の疑いで隔離

【上海=伊藤彰浩】中国・上海の日本総領事館が10日夜、明ら
かにしたところによると、上海市で9日、日本人男性1人が新型
肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の疑いがあると診断さ
れ、市内の専門病院である「肺科医院」に収容、隔離さ れた。

同総領事館では、医務官が患者本人との間で連絡をとっている。
また、患者が入院した病院や同市衛生局などに対し必要な便宜を
提供するよう要請した。

中国国内のSARS診断基準では、発熱やせきがみられる一方で、
一般の肺炎にある白血球の増加がない場合、SARS感染の疑い
があると分類して、詳細なウイルス検査を行う。

(2003/5/11/01:19 読売新聞WEB版)