新型肺炎によるアジア経済減速懸念でG8に協力要請へ

財務省は13日、フランス北部のドービルで16、17日に開
かれる主要国首脳会議(エビアン・サミット)財務相会議で、
塩川財務相がアジアで感染が拡大している新型肺炎(重症急性
呼吸器症候群=SARS)がアジア経済の下振れ要因になりか
ねないとの強い懸念を表明し、主要国が一致して対策を強化す
るよう求める方針を固めた。

アジア開発銀行(ADB)による2003年度のアジアの開発
途上国(日本などを除く41か国)の成長率見通しは、SAR
Sの影響で昨年9月時点の平均5・7%から5・3%に下方修
正され、主要各国経済への影響も懸念されている。

(2003/5/13/15:15 読売新聞WEB版)