中国が新型肺炎教訓に新「緊急対応条例」を施行

【北京=竹腰雅彦】13日付の中国各紙によると、中国政府は
12日、重大な伝染病や集団食中毒などに対処する「突発公共
衛生事件緊急対応条例」を公布、施行した。

行政の指揮系統や情報管理について細かく規定したほか、「集
団感染する原因不明の病気」を対象に想定するなど、新型肺炎
(重症急性呼吸器症候群=SARS)の教訓が込められた内容
になっている。

条例は、突発の衛生事件について、行政機関に情報の秘匿、ご
まかし、伝達の遅れがあった場合の処分を明記。情報開示は
「速やかに、正確に、全面的に」と定め、省、直轄市、自治区
政府に対し、情報把握から「1時間以内」の国務院(中央政府)
への報告を求めている。

(2003/5/13/19:19 読売新聞WEB版)