新型肺炎に備え、東京・板橋区が搬送訓練

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に備え、東京都板
橋区は14日、区内で患者が発生したとの想定で搬送訓練を行っ
た。国内で患者は出ていないが、板橋区は「地元で患者が確認さ
れた場合にも、素早く対応できるように実施した」としている。

訓練は、区内の病院で感染の可能性があると診断された患者を指
定医療機関に搬送する、との想定。区保健所で、保健所職員ら約
30人が参加して行われた。

最初に感染防護服の着脱訓練を実施。この後、2次感染を防ぐ透
明なカプセル型の覆いが取り付けられた担架に患者役の区職員を
乗せ、専用車に運び入れる訓練などに移った。連日、中国などで
の被害の拡大が報じられているだけに、参加者たちは緊張した面
もちで訓練に臨んでいた。

(2003/5/14/15:02 読売新聞WEB版)
新型肺炎患者を感染症患者専用車に運び込む訓練をする関係者(板橋区保健所で)