党幹部は感染しないのか…山崎氏訪中に野中氏チクリ

自民党の野中広務・元幹事長は16日の総務会で、18日から
訪中する山崎幹事長に対して「厚生労働省は、(中国から)帰
国したら隔離するなどの指導を行っている。『党幹部は別なの
か』と不思議に思われることのないような対応をしてもらいた
い」と述べ、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)へ
の備えを求めた。

野中氏は、山崎氏ら与党幹事長が外遊を繰り返すことに批判的で、
SARS感染対策にかこつけて、先の大型連休中の中東訪問に
続く与党3党幹事長の中国訪問を当てこすったものと見られる。

これに対して、山崎氏は「感染の事態が起きないよう対策をし
っかりしていく」と述べた。

厚労省では感染地域からの帰国者に対し〈1〉潜伏期間(10
日間)中は、人との接触は最小限にする〈2〉外出時はマスク
を着用する――ことなどを求めている。

(2003/5/16/23:01 読売新聞WEB版)