日本から戻った台湾人医師は新型肺炎患者

【台北=若山樹一郎】台湾の衛生署(衛生省)スポークスマン
は17日、日本への観光ツアー(8―13日)から台湾に戻っ
た後に発熱し、隔離されていた台湾人の男性医師(26)につ
いて、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染の
有無を確認するウイルス検査(PCR検査)で、陽性反応が出
たと明らかにした。

検査での陽性は、世界保健機関(WHO)の判定基準では「感
染可能性例」に分類され、感染制御と集団発生の封じ込め対策
などが必要とされる。同署では専門家会議を開き、最終的な判
定を下す。

◆厚労省に連絡◆

日本への観光ツアーから台湾に戻った後に、新型肺炎(重症急
性呼吸器症候群=SARS)の疑いで隔離されていた台湾人の
男性医師(26)は17日、SARS患者であることが確定し
た。台湾交流協会から厚生労働省に連絡が入った。

(2003/5/17/16:19 読売新聞WEB版)