日本―台湾のフェリー、旅客扱いを休止 有村産業

台湾での新型肺炎(SARS)流行を受け、日本と台湾を結ぶ
フェリーを運航している有村産業(本社・那覇市)が海外航路
部分の旅客取り扱いを休止したことが19日、わかった。貨物
輸送があるため運航自体は続けるが、旅客扱い再開のめどは立
っていない。

同社は名古屋や大阪、那覇、石垣島などと台湾の高雄、基隆を
結ぶフェリーを週1回運航している。4月中旬から日台間の乗
船券をなるべく発売しない対応をしていたが、今月16日に正
式に発売を取りやめ、旅行会社などへ通知した。国内航路部分
では旅客輸送も通常通り続ける。

2隻あるフェリーの乗組員は貨物作業員を除いて台湾上陸を禁
じ、全員がマスク着用や消毒液による手洗いや検温で予防を強
化するとしている。

(2003/05/19/15:06 朝日新聞WEB版)