台湾医師の初報放置問題、厚労省が21日に緊急会議

関西空港検疫所の職員が、新型肺炎(SARS)に感染した
台湾人医師の情報を放置していた問題を受け、厚生労働省は、
全国の検疫所長を集めて21日に緊急会議を開くことを決めた。

各検疫所に入った情報の管理・報告の徹底、SARS感染者
への対応方法の再点検と改善策を検討し、「もう一度気を引
き締め直す」(同省)としている。

この問題をめぐっては、全国の検疫所を管理している同省検
疫所業務管理室が、関西空港検疫所から「情報放置があった」
との報告を受けながら、同省のSARS対策本部に報告して
いなかったことが新たに判明。一連の問題について松浪紀・
同室長は記者会見で、「(原因の一つは検疫所全体の)体質
の問題。私を含め、どこが甘かったか点検したい」と陳謝した。

(2003/05/20/22:28 読売新聞WEB版)