中国「ピーク越えた」と強調…WHOが新型肺炎で会合

【ジュネーブ=大内佐紀】ジュネーブで開会中の世界保健機
関(WHO)年次総会は20日、新型肺炎(SARS)に関
する特別会合を開き、中国、香港、カナダなど感染が拡大し
た国・地域の代表が、感染状況と対応策について説明した。

中国は呉儀・副首相兼衛生相が演説、中国政府がSARS対
策として、〈1〉一般市民への情報公開〈2〉SARS専門
病院の指定、患者の隔離――などの措置を取っていることを
報告した。

副首相は、中国での発症が昨年11月16日の段階で広東省
で見つかっており、今年2月には感染の拡大がピークを迎え
ていたことを認めた。呉副首相が、広東省での感染は収まっ
たと述べた上、北京、山西省、天津などについても、「ピー
クは越えた」との認識を強調した。

(2003/05/21/01:21 読売新聞WEB版)