新型肺炎で過剰反応、ハワイ旅行の児童に出席停止要請

秋田市の市立小学校が、米国・ハワイ旅行中の児童2人に対
し、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染を
懸念して、帰国後10日間の出席停止を要請していたことが
22日、わかった。

米国は世界保健機関(WHO)が指定するSARSの伝播(
でんぱ)確認地域から除外されており、厚生労働省は「流行
地域から帰国した場合は外出を控えるよう求めているが、過
剰反応ではないか」としている。

秋田市教委によると、児童は5年生と2年生の姉妹で、家族
とともに今月17日にハワイに出発し、22日夕に帰国予定。
母親から出発前に旅行の報告を受けた学校側は、市教委と相
談した上で、帰国後10日間は自宅で学習し、その後、病院
で診療を受け、経過を見た上で学校に出席するよう要請した
という。同市教委は「米国は発症が確認された地域で、10
0%安全とは言い切れず、ほかの児童の安全を優先した」と
している。

(2003/05/22/11:37 読売新聞WEB版)