新型肺炎禍の国など、来日自粛を要請へ

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に感染した台
湾人医師(26)が日本国内を旅行していた問題を受け、厚
生労働省は22日までに、外交ルートを通じてSARSの流
行国・地域に対し、感染者と接触した可能性のある人などの
海外旅行を控えるよう要請し、事実上の来日自粛を求める方
針を決めた。

また、国内全空港で、すべての国際便を対象に帰国・入国者の
体温測定を実施する。23日に坂口厚労相が事実上の安全宣言
を出すのに伴い、新たに講じるSARS対策として打ち出す。

厚労省は、中国などの流行国・地域に対し、感染者や感染の
疑いのある人と10日以内に接触した恐れのある場合、海外
へ渡航しないよう、外交ルートを通じて要請することにした。

(2003/05/23/03:01 読売新聞WEB版)