JTB、戦争や新型肺炎で700億円減収見込み

旅行業界最大手のJTBが23日発表した2003年3月
期連結決算は、2001年9月の米同時テロで旅客が減少
した反動から、増収増益となった。売上高は前期比5・8
%増の1兆2074億円、経常利益は同119・9%増の
102億円で、税引き後利益は7倍近い17億円を計上した。

2004年3月期については、イラク戦争や新型肺炎(重
症急性呼吸器症候群=SARS)の影響で、上期(4―9
月)だけで700億円の減収を見込んでいる。

アジア地区への海外旅行による収入が当初計画の70%減
となる見込みで、中でも中国向けは85%減、台湾も80
%減と大幅に落ち込むと見ている。

(2003/05/23/22:55 読売新聞WEB版)