台湾が中国の新型肺炎支援拒否、逆に中国に支援申し出

【台北=若山樹一郎】台湾の対中国窓口機関、海峡交流基
金会は25日、中国側の海峡両岸関係協会に書簡を送り、
同協会から申し出のあった新型肺炎(重症急性呼吸器症候
群=SARS)対策用の医療物資提供を拒否する意向を伝
えた。台湾側では、中国の感染状況こそ深刻だとして、中
国に対し、逆に支援したいと申し出た。

中国側は今月23日、高機能マスク10万個や防護服20
万着などを提供する用意があると台湾側に伝達。これに対
し、同基金会では「我が方では充足している」として、中
国国内での使用を呼びかけた。

さらに、同基金会では、中国政府が台湾の世界保健機関
(WHO)への参加を拒否し、台湾人民の感情を著しく傷
つけたと強調、「台湾人の要求や感情を正しく理解すべ
き」と求めた。

(2003/05/25/19:07 読売新聞WEB版)