胡主席、新型肺炎で「あらゆる措置取る」と露で講演

【モスクワ=竹腰雅彦】ロシアを公式訪問中の胡錦濤・中
国国家主席は28日、モスクワ市内の国際関係大学で、学
生や教職員数百人を前に講演した。胡主席はこの中で、新
型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)について、「
中国だけでなく国際社会全体の難問だ。経済成長達成のた
め、(感染拡大防止に向け)あらゆる措置を取る」と語った。

また、中露関係の発展と世界の多極化推進の立場を強調、
「国家はその大小、強弱、貧富にかかわらずすべて国際社
会の一員だ」などと述べ、米一国主義をけん制した。

(2003/05/28/18:44 読売新聞WEB版)