新型肺炎の死者775人に

2003/06/06/11:08 読売新聞WEB版

 【ジュネーブ=大内佐紀】世界保健機関(WHO)が5日夜、まとめた世界の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)感染状況によると、SARSによる死者数は前日比で3人増え775人となり、感染者(感染可能性例も含む)は同6人増で8403人だった。

 新たな死者が出たのは中国2人、香港1人、新たな感染者はカナダ5人と台湾1人だった。

 WHOは「現時点で、外部からの新たな感染ではなく、地域内で2次感染が見られるのはカナダ・トロントと中国内の一部で、その他の諸国では感染を防止することに完全に成功したか、感染があっても数は限られている」として、世界でのSARS禍が抑えられつつあるとの認識を改めて強調した。


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