新型肺炎ワクチンの共同研究、アジア諸国に提唱へ

読売新聞WEB版
2003/6/22/23:13

  坂口厚生労働相は22日、三重県松阪市内で講演し、冬に再流行する恐れが懸念されている新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)対策として、〈1〉診断方法の確立〈2〉ワクチンの早期開発――の共同研究を急ぐようアジア諸国などに提唱する考えを示した。

 28日にタイ・バンコクで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)保健相会合に出席し、提案する意向だ。

 厚労相は、「インフルエンザと新型肺炎が同時に流行したら、(症状では)見分けがつかない。アジアの研究者が共同して早期診断方法を見つけなければならない」と診断方法の確立が急務だと指摘した。

 そのうえで、「今年冬までに効く薬を探さなければならない」と述べた。

(2003/6/22/23:13 読売新聞)


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