中国首相が香港で新型肺炎終息後の支援アピール

読売新聞WEB版
2003/6/30/22:49

 【香港=関泰晴】香港を訪問中の中国の温家宝首相が30日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の集団感染が出た九竜地区のマンション街「アモイ・ガーデン」などを視察。SARS終息後の香港を支援する中国の姿勢をアピールした。  温首相は、感染のピーク時に建物全体が隔離されたE棟に入り、妊娠中にSARSに感染して出産後に亡くなった女性の遺族を訪ね、「心からの哀悼の意を表したい」などと話した。

 温首相は、7月1日の返還6周年式典の出席のため、6月29日に香港に入った。香港の立法議会で国家分裂罪などの条例案が審議中で、民主派グループは7月1日午後に反対デモを予定しており、温首相は、混乱を避けるため、同日正午ごろ香港を離れる予定だ。

(2003/6/30/22:49 読売新聞WEB版)


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