新型肺炎の影響を議論、ASEM財務相会議が開幕

読売新聞WEB版
2003/7/5/10:55

 【バリ島(インドネシア)=深沢淳一】アジア欧州会議(ASEM)財務相会議が5日午前、バリ島のホテルで開幕した。2日間の日程で、アジア債券市場の育成や、通貨危機を回避するための協調体制づくりなどを協議する。

 初日は、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響などに伴うアジアや欧州の経済動向などを議論、塩川財務相は、日本経済が最悪期を脱したとの認識を各国に説明する。6日には、アジア企業の社債発行を円滑にする信用保証体制の整備、金融監督の人材強化策などを盛り込んだ共同声明「バリ・イニシアチブ」が採択される。

 会議には、アジアから東南アジア諸国連合(ASEAN)の7か国と日本、中国、韓国、欧州は欧州連合(EU)加盟15か国の財務相らが出席している。

(2003/7/5/10:55 読売新聞WEB版)


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